こんにちは、店長の伊東です。

今回は、お客様から頂く質問にこのブログでお答えしたいと思います。

今回は、「百貨店には出店しないの?」
についてです。

答えは、、「出店できません。。」

 

理由:お客様にとって良くないと考える為

 

お蔭様で出店のご依頼を頂く事もあり、ありがたい限りなのですが、

百貨店への出店は「お客様にとってよいことなのか?」と
疑問に感じる事が少なくありません。

色々とありますがいくつかご紹介します。

売れ残りのケーキを翌日販売する必要が出てくる

百貨店のビジネスモデルは、テナントが百貨店のスペースを借りる
事で、百貨店の強力な集客力を活かし、売上を上げ、その売上から、
百貨店は、手数料(家賃みたいなもの)を受け取る形です。

つまり、以下のような関係になります。

【テナント側】

  • 集客は百貨店任せ(集客活動はしなくて良い)
  • 商品を作る事、販売する事に注力出来る
  • 売上に応じた手数料を百貨店に支払う

【百貨店側】

  • 自分達で商品は作らない。テナントが商品を用意する
  • 集客を担う
  • テナントの売上に応じ、手数料収入がある

百貨店側としては、テナントが売上が上がれば上がるほど、自社の
売上(手数料)が上がる仕組みです。

一見よさそうに見えますが、、テナント側としては「欠品」が許されません。

 

テナントの欠品=百貨店の手数料減 となるからです。

 

たとえテナント側に売れ残りがいくら出ようとも、夜の時間帯でも
びっしりと商品をご用意する義務がテナント側には生じます。

お客様の事を一番に考えますと、売れ残りは翌日に販売などせず、
どれだけ大量に残ったとしても廃棄処分をし、翌日は出来立ての最良の
商品をご用意すればよいわけです。

しかし、テナント側も「商売」ですので、毎日大量のロスが出た状態が続くと
経営が立ち行きません。

そこで、どうするか?

 「前日残ったケーキを翌日の朝から販売する」

それによって、少しでもテナントのロス率・額を減らすことを考えるわけです。

でもこれって、

  「お客様にとってよくない」

ですよね?

配送コスト・人的コストの問題

毎日指定の時間までにケーキを用意し、百貨店まで配送をする
必要が出てきます。

保冷車の手配、人員の手配などかかるコスト・時間・労力はとても
大きなものとなります。
販売人材も新たに採用、育成が必要になります。

保冷車買うって・・・という感じです。。。いくらするのでしょう??
(基本、リースだと思うのですがそれでも月額費用がかかります。。)

配送中の商品破損もリスクとしてあります。
この配送コスト、人件費どこで回収するのでしょう?

そうです。

お客様に購入頂く商品価格に転嫁するしかありません。

お客様にとって良いのでしょうか・・・

手数料の問題

百貨店への手数料は、企業によって異なるようですが、
30%前後、最初はかかるといわれています。

いわゆるテナント側としては、薄利多売をする必要が出てきます。

集客力は大変強力ですので、薄利多売でとにかく販売することで、
ある程度の採算をとるという形です。

これは、本当に従業員が疲弊します。。

手数料を支払う必要があるが為に、従業員を疲弊させ、大量に製造をし、
薄利多売で利益を稼ぐ必要性が出てくるわけです。

大手の企業向きですね。完全に。

 

「出店しません。」と書きましたが、

「出店できません。そんな能力ありません。。」ということです。。

 

大量生産というのは、本当にケーキ作りに向いていません。

作り手も心がこもらず、「雑」になります。
人間ですから。
お客様にベストな商品をお届けする事が出来なくなります。

一つ一つが流れ作業になり、お客様に最良の商品をお届けする
のが難しくなることは容易に想像がつきます。

ケーキは心を満たす為のものです。

作る段階から殺伐とした雰囲気でただ「作業」をこなすように
作るケーキは自分がお客様だったら買いたくないです。

 

目の届く所で最良の商品を出来立てで提供したい

やはり、目の届く範囲で「良い商品です!」と自信を持って
   出来立てをとにかく提供したい!

これに尽きます。

 

ポッシュ・ドゥ・レーヴ芦屋の場合・・

何だか、百貨店への出店をとても否定しているような内容に
なってしまいましたが、あくまで、

「ポッシュ・ドゥ・レーヴ芦屋の考え方、体制を踏まえると」

という前提が付きます。

全ての洋菓子店の百貨店への出店を否定しているわけではありません。

便利な立地で、いつ行ってもケーキを購入できることは、お客様にとっての
メリット、ベネフィットになりえると思います。
テナント側も、薄利多売とはいえ、大量に販売する事で、「粗利額」を稼ぐ
事が出来ます。それを「良し」と考える事も間違ってはいません。

ただ、私達の考え方とは相反する部分が多いというだけです。

『最良の状態で商品をお届けする』

『ひとつひとつ心をこめてお作りする』

創業来大切にしてきました。

この考え方と、百貨店への出店は、「ポッシュ・ドゥ・レーヴの場合は」
合わないという結論に至っています。

 

まとめ

百貨店などへの出店は出来ません。

理由は、「お客様にとって良くないと考えるから」です。

私達のように小さく運営しているような
洋菓子店にはそもそも向く仕組みではないという事だと思います。
対応する能力も正直ありません。分不相応だと思います。

大手企業向けの仕組みなのかなと思っています。


私達は目の前の1人のお客様に、1個のケーキ・商品を最良の
状態でお届けする事をとにかく大切にしていきたいと思っています。


まだまだ満足する運営が出来ているとは到底言えません。
もっともっと努力をしていきたいと思っています。

宜しくお願いします。

 

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